「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館へ」

11日は東日本大震災の月命日でした。昼前に気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館へ。
津波で4階まで被災した気仙沼向洋高校旧校舎は当時のまま。ロッカーや机が折り重なった上に、車が突き刺る被害の実相に胸が痛みます。
先生や生徒の瞬時の行動で約170名の生徒は一人の犠牲者も出さず全員無事。あの時の瞬時の判断が生死をわけました。
語り部をされている伝承館長さんからお話を聞きました。涙ながらに集落の3分の1の方がお亡くなりになった杉ノ下地区の被害を語ってくださいました。熱心に防災訓練をしていた地域。
市が避難場所に指定した高台にまで津波が襲い市民が犠牲になったことに、元市職員として贖罪の気持ちがあると苦しみを語られました。
防災対策はハードだけでは守れない。避難行動がいかに大事か、風化させない取り組みが政治には求められています。
静かに杉ノ下の慰霊碑に手をあわせました。